2025年5月、オーストラリアのスクエア・キロメートル・アレイ・パスファインダー(ASKAP)望遠鏡を使用した天文学者たちは、天の川でほぼ完全に球形の物体を発見し、異常な電波信号を発していることを確認しました。古代ギリシャ語で「完璧」を意味する「テレオス」と名付けられたこの物体の発見は、その独特な特徴から科学者たちを困惑させています。
テレオスは、驚くべき円対称性と低い表面輝度を示しています。この物体は、それが生成する電波放射を通してのみ見ることができます。その特性は、現在の科学的理解、特に予想されるX線放射の欠如に疑問を投げかけ、典型的な超新星残骸(SNR)としての分類を複雑にしています。
テレオスの謎めいた特性
科学者たちは、テレオスを説明するために、それが新しいタイプの超新星残骸であるか、または全く異なるものであるかなど、いくつかのシナリオを検討しています。謎を解き明かすために、MeerKATのような望遠鏡を使用したさらなる観測が計画されています。研究者たちは、テレオスの特性が地球外信号よりも自然な天体物理学的プロセスにより近いことを指摘し、宇宙の複雑さと宇宙現象を理解するための継続的な探求を強調しています。