インドの西ヒマラヤ、具体的には2025年5月に高地のロータン峠で、シオガマギクの一種である新種の植物Pedicularis rajeshianaが確認されました。この発見は、環境・森林・気候変動省(MOEF&CC)とインド植物調査局による植物調査の一環として、「インドの植物相」プロジェクトの下で行われました。
ハマウツボ科に分類されるこの半寄生植物は、独特の花の特徴と花粉構造を示し、Pedicularis属の他の種とは一線を画しています。この植物は、ヒマーチャル・プラデーシュ州の険しく生態学的に豊かな地域であるロータン峠の標高4,390メートル(約14,400フィート)で発見されました。
主な特徴
Pedicularis rajeshianaは、花の深く切れ込んだ下唇(唇弁)と、花の中の3つの異なるレベルでの雄しべの独特な配置によって区別されます。その独自性を確認するために、花粉粒を含むさまざまな植物部分について詳細なラボ分析が行われました。特に、野外調査中に、双子の「galea」—花のフードのような部分—を持つ2つの花が見つかりました。これは、この属ではこれまで観察されたことのない特徴です。
元プラヤグラージのインド植物調査局の責任者であったエース科学者Arti Gargは、彼女の夫であるRajeshにちなんでこの種を命名しました。この発見は、学術誌Phytotaxaに正式に記録されています。
この発見は、高地のヒマラヤ生態系の生態学的な重要性と、この希少で、おそらく絶滅の危機に瀕している種を保護するための保全努力の必要性を強調しています。インドには83種のPedicularisが知られており、そのうち36種が西ヒマラヤのみに生息しています。