コルドバ市、樹齢278年のアルガルロバの木を自然遺産に指定
編集者: An goldy
アルゼンチンのコルドバ市は、サン・ビセンテ地区に位置する樹齢278年のアルガルロバ・ブランコ(Prosopis alba)の木を、市の自然都市遺産として公式に認定しました。この木は市の「著名な樹木カタログ」の最初の登録対象ともなり、コルドバの歴史の生き証人としての役割が強調されています。
科学的分析により、このアルガルロバ・ブランコは18世紀に生育を開始し、アルゼンチン国家が形成される以前から存在していたことが確認されています。この木は高さ13.12メートル、直径1.6メートルを誇り、地域の自然景観における顕著なランドマークとなっています。
アルガルロバの木は、アルゼンチンにおいて古くから食料、薬、建築資材、燃料として利用されてきた歴史を持ち、特に乾燥・半乾燥地域に適応する強靭な性質を持っています。その木材は非常に硬く建設業に適していますが、過去の過剰な伐採により、現在では大きな個体は希少となっています。また、この木は土壌に窒素を供給し、CO2吸収源、動植物への生息地や食料の提供源、水の保持・浄化においても重要な役割を果たします。
コルドバ市では、地域大学や住民参加型の取り組みを通じて、在来植物種への意識向上と保全活動を推進しており、住民と自然環境との間のより深い繋がりを育むことを目指しています。このアルガルロバの木の認定は、都市開発に自然を統合し、住民と都市の持続可能性の両方に利益をもたらす緑地空間を創造することの重要性を浮き彫りにしています。市は、自然遺産としてのこの古代の木を保護することで、未来の世代にその価値を伝えていくことを目指しており、都市部における自然保護と歴史的遺産の継承という、より広い文脈における重要な一歩と言えます。
ソース元
eldiariodecarlospaz.com.ar
Ciencia cordobesa en acción: cultivan in vitro el algarrobo blanco para salvarlo del olvido
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