1999年、アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、太平洋赤道付近で約15秒間続く低周波の音を記録しました。この音は「ジュリア」と名付けられ、広範囲にわたって検出されました。
専門家は、この音の発生源として、南極近くで分離し座礁した巨大な氷山が関与している可能性が高いと考えています。氷山の移動や崩壊に伴う音が、水中で特異な音色を生み出すことが知られています。
「ジュリア」の音色や発生源については、長年にわたり研究が行われていますが、現在もその正確な起源は解明されていません。この現象は、海洋の複雑なダイナミクスや、地球の自然現象の多様性を理解する上で重要な手がかりとなっています。