8月14日、上海総合指数は0.46%上昇し、3700ポイントの大台を突破した。これは2021年12月以来の高水準である。この上昇は、半導体および不動産セクターの力強いパフォーマンスに後押しされている。
特に、寒武紀科技(Cambricon Technologies Corp. Ltd.)の株価は12%以上急騰し、時価総額は4000億元を超えた。同社は第2四半期の売上高が前年同期比15%増の1845億元、純利益が17%増の556.3億元となり、アナリストの予想を上回った。市場センチメントは、信用取引および証券貸付残高が117.18億元増加し、2兆462.51億元に達したことによっても支えられている。中国国際資本有限公司(CICC)は、現在の市場の勢いを「2013年の強化版」に例え、強気なトレンドの継続を予測している。
中国の半導体産業では、2025年前半の投資額は前年同期比9.8%減の4550億元(約633億ドル)となったものの、半導体製造装置への投資は53%以上急増した。これは、国内サプライチェーンの自律化に向けた同国の取り組みを浮き彫りにしている。特に、上海を含む長江デルタ地域は、ウェハー製造およびパッケージングテストの産業チェーンが強固であり、技術開発を後押ししている。
不動産市場においては、2025年第1四半期には、全国平均の新築住宅価格の下落率が鈍化し、前年比約2%の低下となった。これは2024年の6%低下から大きく改善しており、市場の安定化の兆しが見られる。特に、一線都市では取引量の増加や在庫の縮小が見られ、センチメントの改善がリードしている。
市場の活況は、信用取引および証券貸付の拡大にも表れている。上海証券取引所では、信用取引および証券貸付の対象となる株式数が800銘柄から1000銘柄に拡大され、深圳証券取引所でも同様の措置が取られている。これらの措置は、市場へのさらなる資本流入を促し、流動性と価格決定効率の向上に寄与すると期待されている。
中国国際資本有限公司(CICC)は、現在の市場の状況を2013年の状況と比較し、さらなる上昇の可能性を示唆している。同社は、国内の景気刺激策や構造改革が市場の勢いを支えると見ており、投資家は引き続き中国株式市場に注目すべきである。