アウトモビリ・ランボルギーニは、2025年8月15日に開催されたモントレー・カー・ウィークにおいて、最新ハイパーカー「フェノメノ」を発表しました。この新型車は、ランボルギーニ史上最もパワフルかつ最速の量産車として、ブランドのパフォーマンスへの飽くなき追求を体現しています。
フェノメノは、レヴエルトの先進的なプラットフォームを基盤とし、そのハイブリッドV12アーキテクチャをさらに進化させています。強化された6.5リッターV12エンジンは845馬力を発生し、7kWhのバッテリーと組み合わせることで、システム合計出力は1,080馬力に達します。このパワートレインにより、フェノメノはわずか2.4秒で時速100キロメートルに到達し、最高速度は時速350キロメートルを記録します。
デザイン面では、空力性能を追求したパッケージと、ブランドのアイデンティティを示す「Y」字型のLEDライティングシグネチャーが特徴です。軽量素材の採用は、その卓越したパフォーマンス指標とパワーウェイトレシオに貢献しています。
この発表は、ランボルギーニの超限定生産モデル「フューオフ」シリーズの伝統を受け継ぐものであり、過去にはレヴェントン、ヴェネーノ、チェンテナリオなどが名を連ねています。フェノメノはわずか29台のみ生産され、価格は300万ユーロ(約5億1000万円)からとされています。また、この発表は、ランボルギーニの社内デザインスタジオ「チェントロ・スティーレ」の設立20周年とも重なります。
アウトモビリ・ランボルギーニの会長兼CEOであるステファン・ヴィンケルマン氏は、「フェノメノは、パフォーマンス、スタイル、そしてランボルギーニの象徴的な表現という点で並外れた車であり、私たちのブランドの価値と成果を祝い、私たちに最高のものを期待する顧客に捧げられたものです」と述べ、このモデルをブランドの未来志向のビジョンを体現する「デザインマニフェスト」と称しました。