Meta、AIトレーニングにヨーロッパのユーザーデータを使用へ

Metaは2025年4月14日（月）、ヨーロッパのユーザーからの公開されているコンテンツをAIモデルのトレーニングに再開すると発表しました。この決定は、活動家から提起されたデータプライバシーの懸念により、昨年一時停止されたことを受けて行われました。

FacebookとInstagramを所有する同社は、欧州連合（EU）27か国に住む成人ユーザーが共有した公開投稿とコメントを使用してAIをトレーニングします。Meta AIとのやり取りも、モデルを改善するために使用されます。Metaは、18歳未満のユーザーからのプライベートメッセージやデータをトレーニング目的で使用しません。

Metaは、EUユーザーにトレーニングについて通知し、異議を申し立てるためのフォームを提供します。同社は、すでにAIトレーニングにヨーロッパのデータを使用しているGoogleとOpenAIの例に倣っていると述べています。Metaはまた、ユーザーから提出されたすべての異議申し立てフォームを尊重すると強調しています。

同社は2025年3月にEUでMeta AIを立ち上げ、Facebook、Instagram、WhatsApp、Messengerなどのメッセージングアプリ全体で、チャット機能をヨーロッパ全体で無料で利用できるようにすることを目指しています。Metaは、AIモデルをEUユーザーからのデータでトレーニングすることで、AIがヨーロッパの文化、言語、歴史をよりよく理解できるようになると考えています。