米連邦準備制度理事会(FRB)は、インフレ抑制と景気安定を目的として、政策金利の調整を行っています。
2023年5月3日、FRBは政策金利を0.25%引き上げ、10会合連続の利上げを実施しました。パウエルFRB議長は、インフレ率が前年半ば以降いくぶん緩やかになっているものの、インフレ圧力は依然として高い水準にあると述べ、2%の目標までの道のりは遠いと指摘しました。
その後、2023年6月13日から14日にかけて開催された連邦公開市場委員会(FOMC)では、政策金利を5.00~5.25%に据え置くことが全会一致で決定されました。パウエル議長は、利上げ停止は引き締めペースの鈍化を意味し、引き締め過ぎの回避を目指す段階に入ったと説明しました。
さらに、2023年12月13日のFOMC会合では、物価上昇圧力が再燃した場合、当局として利上げを再開する用意があることが示されました。パウエル議長は、利下げが議論されたことを認めつつ、インフレ抑制の進展を見極めながら慎重に進める姿勢を強調しました。
これらの政策決定は、米国経済の安定と持続的な成長を目指すFRBの取り組みを反映しています。