エジプト観光・考古省は、2025年5月26日(月)、ルクソールのドラア・アブル・ナガ墓地で新たに3つの墓が発見されたと発表しました。これらの墓は新王国時代(紀元前1550~1070年)に遡り、著名な政治家のものとされています。
考古学者は、碑文を通じて墓の所有者の名前と称号を特定しました。ある墓は、ラムセス時代にアメンの領地で働いていたアメン・エム・イペットのものでした。墓には、葬儀用家具の運び手や宴会の様子が描かれています。他の墓は第18王朝のもので、穀物サイロの監督者であったバキのものや、近くの神殿の監督者、市長、書記であったSという人物のものなどがあります。
同省は、墓の中で発見された工芸品や彫像の画像を公開しました。所有者とその役割についてより深く理解するため、碑文のさらなる研究が進められています。この発見は、ルクソールにおける文化観光を大幅に促進し、エジプトの豊かな考古学的遺産に貢献すると期待されています。大エジプト博物館は今夏に全面オープンし、10万点以上の工芸品を展示する予定です。