世界中で愛された、箱に入るのが大好きな猫の「まる」ちゃんが、18歳でその生涯を閉じました。まるちゃんは、そのユニークな動画でインターネットの世界に大きな喜びをもたらしました。
2007年5月24日に日本で生まれたまるちゃんは、2008年から飼い主によってYouTubeに動画が投稿され始めました。当初は控えめな再生回数でしたが、「小さな段ボール箱に体を滑り込ませる」という、まるちゃんの愛らしい姿を捉えた動画がバイラルヒットとなり、瞬く間に世界的な人気を獲得しました。この人気は、2017年に「YouTubeで最も視聴された動物」としてギネス世界記録に認定されるほどでした。2014年8月までには、その動画の総再生回数は577百万回を超え、個々の動画も平均50万回以上の再生数を記録していました。
まるちゃんの飼い主は、まるちゃんが病気のため「天国へ旅立った」と報告しています。最近食欲がなくなり、動物病院で検査を受けたところ、腫瘍が見つかったとのことです。飼い主は、「まるは世界中の多くの人々に幸せをもたらしてくれました。そして、飼い主である私にとっても、それ以上の幸せでした。安らかに眠ってください」と、深い悲しみとともに感謝の言葉を述べています。
世界中のファンからは、まるちゃんへの追悼のメッセージが寄せられています。まるちゃんの動画は、その純粋な好奇心と、どんな小さな箱にも収まろうとする健気な姿が、多くの人々の心を和ませ、日常に温かい光を灯しました。彼の存在は、私たちに、身近なものの中に潜む喜びや、困難に立ち向かう時のユーモアの大切さを教えてくれたかのようです。まるちゃんの愛らしい姿は、これからも多くの人々の記憶の中で生き続けるでしょう。