シュールなレンガ造りのファサード・インスタレーション
アーティストのアレックス・チンネックによる遊び心のある公共インスタレーションが、クラーケンウェル・デザイン・ウィークのためにロンドンに登場しました。「A Week at the Knees」と題されたこのインスタレーションは、波打つ4階建てのレンガ造りのファサードが特徴です。チンネックの過去の作品を彷彿とさせ、シュールな建築体験を生み出しています。
チャーターハウス・スクエアに位置するこのインスタレーションは、周囲のジョージ王朝様式の建築をシュールなひねりを加えて反映しています。ファサードの下部はアーチ状になっており、通行人が下を歩いて彫刻をあらゆる角度から体験できるように誘います。チンネックの細部へのこだわりがイリュージョンを高め、構造物が滑り落ちているように見えます。
この彫刻は、旧アメリカ大使館から再利用された鉄鋼のコアによって固定されています。特注の曲げ窓、7,000個のレンガ、その他のリアルなディテールが組み込まれています。12.6トンの重量があるにもかかわらず、ファサードの奥行きが浅いため、驚くほど軽くて風通しの良い外観になっています。
6月まで展示されているチンネックの作品は、建築と新しい方法で関わるよう鑑賞者に働きかけます。建築要素をアートに変えることで、日常空間で見過ごされがちな美しさを際立たせています。このインスタレーションは、身近な環境に対する新たな視点を促します。