Windows 11、Androidアプリのクロスデバイス再開機能を導入

Microsoftは2025年8月22日、Windows 11向けの新機能「クロスデバイス再開」を発表しました。この機能により、ユーザーはAndroidアプリでのアクティビティをPC上でシームレスに引き継ぐことが可能になります。

現在、開発版およびベータ版のWindows Insiderプログラム参加者向けにテスト中のこの機能は、当初Spotifyアプリケーションをサポートしています。ユーザーがAndroidデバイスで音楽やポッドキャストを聴いている際に、「スマートフォンから再開」という通知がWindows 11のタスクバーに表示されます。この通知をクリックすると、PC上で同じ箇所から再生が再開されます。PCにアプリがインストールされていない場合は、再生開始前にMicrosoft Storeからのダウンロードを促すプロンプトが表示されます。

この進化は、Appleの「Handoff」機能と同様に、デバイス間の移行をよりスムーズにし、中断のないユーザーエクスペリエンスを提供することを目的としています。Microsoftは、Spotify以外のアプリケーションにもこの機能の互換性を拡大するため、開発者に対しContinuity SDKを通じてこの機能の統合を奨励しています。

この機能を利用するには、Windows Insiderプログラムに参加し、開発版またはベータ版を選択する必要があります。また、PCに最新バージョンのPhone Linkアプリ、AndroidデバイスにLink to Windowsアプリがインストールされていることを確認し、両方のデバイスが同じMicrosoftアカウントに接続され、通知を許可している必要があります。

Microsoftのこの取り組みは、Windows 11とAndroidデバイス間の統合を強化するという同社のコミットメントを強調するものであり、ユーザーアクティビティの異なるデバイス間での継続性を高めることを目指しています。この機能は、ユーザーがスマートフォンで開始した作業をPCで中断なく引き継ぐことを可能にし、ワークフローの効率化に貢献します。将来的には、この機能がより多くのアプリケーションに拡張されることが期待されています。