ニコール・キッドマンとキース・アーバン、19年間の結婚生活に終止符—女優が子供たちの主たる監護者に

ハリウッドを代表する女優ニコール・キッドマンと、カントリーミュージック界で絶大な人気を誇る歌手キース・アーバンが、19年間にわたる夫婦関係に正式に終止符を打ちました。両者は2025年9月30日をもって離婚書類を提出し、法的手続きを完了させました。この結婚解消の申し立てはキッドマン側から行われ、彼女は離婚の理由として「和解しがたい不和」を挙げています。しかし、長きにわたる結婚生活の終焉にもかかわらず、主要な問題点に関しては高いレベルでの相互合意が達成されており、長期化する法廷闘争を回避した円満な和解となりました。

今回の和解手続きにおいて、最も中心的な要素となったのは、二人の娘たちの養育に関する詳細な取り決めです。二人の間には、サンデー・ローズさん（17歳）とフェイス・マーガレットさん（14歳）という二人の娘がいます。承認された親権計画に基づき、キッドマンが「主たる監護者」の地位を獲得することが決定しました。これは、子供たちの生活の基盤がキッドマンにあることを法的に定めるものです。

具体的な監護日数の内訳も明確に定められています。合意書によると、娘たちは年間を通じて306日間をキッドマンと共に過ごすことになります。一方、父親であるアーバンは、残りの59日間を娘たちと過ごす権利を有します。この厳密な日数配分は、両親が協力して子供たちの安定した生活環境を維持するために、細部にわたって調整された結果です。

また、金銭的な側面に関しても、両当事者は合意に達しました。報道によれば、キッドマンとアーバンは、今回の離婚和解の一部として、互いに子供の養育費の支払いを要求しないことで合意しました。これは、両者が経済的に自立していることを示唆しています。さらに、和解の一環として、両親は離婚申請から60日以内に、裁判所によって義務付けられた子育てに関するセミナーを受講することが義務付けられています。この措置は、別居後も健全な共同養育関係を維持し、子供たちの福祉を最優先するためのものです。