「ストレンジャー・シングス」ファイナルシーズン、Netflixが2025年後半に段階的配信を発表

動画配信サービスNetflixは、TUDUMイベントにおいて、人気シリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」（Stranger Things）の第5シーズンにして最終章の配信スケジュールを正式に確定しました。この10年にわたる壮大な物語のクライマックスは、2025年後半に大規模な文化イベントとして展開される予定です。Netflixは過去にも採用してきた段階的な公開形式を取りますが、今シーズンは特に、第4シーズンの2部構成とは異なり、3部構成での配信となることが発表されました。

配信の第一弾は、アメリカの感謝祭に合わせ、2025年11月26日に4話構成で幕を開けます。続く第二弾は、ちょうど1か月後のクリスマスである2025年12月25日に3話が公開されます。そして、物語の頂点となる最終エピソード、一部情報によれば約2時間の長尺になるとされるフィナーレは、歴史的な試みとして、2025年12月31日にアメリカとカナダの一部の映画館でストリーミングと同時に公開される予定です。これはNetflixのシリーズ作品としては初の、劇場と配信の同時公開という前例のない試みとなります。

物語の舞台は、第4シーズンの出来事から1年以上が経過した1987年の秋に設定されます。ホーキンスの街は、裏側の世界（Upside Down）への次元の裂け目が開いたことで「傷ついた」ままです。主要キャストは健在で、イレブン役のミリー・ボビー・ブラウン、マイク・ウィーラー役のフィン・ヴォルフハルト、ジョイス・バイヤーズ役のウィノナ・ライダー、そしてホッパー役のデヴィッド・ハーバーらが再集結します。彼らの共通の目的は、居場所も計画も依然として謎に包まれている宿敵ヴェクナを見つけ出し、打倒することです。こうした状況下で、政府は街に軍事封鎖を敷き、イレブンへの追跡を強化するため、彼女は再び身を隠さざるを得なくなります。

このファイナルシーズンには、リンダ・ハミルトンがドクター・ケイ役で新たに加わります。「ターミネーター」シリーズで知られるハミルトンが演じるのは、「極めて知的で恐るべき」政府のエージェントです。共同制作者の一人であるマット・ダファー氏によれば、彼女はイレブンを追う存在であり、前シーズンで命を落としたマーティン・ブレナー博士（マシュー・モディーン）のような役割を担う可能性があるとのことです。股関節の問題から引退を考えていたとも報じられていたハミルトンですが、制作者陣からのオファーを受け入れたと伝えられています。

ストーリーラインは、ウィル・バイヤーズ失踪の記念日が近づく中で、「重く、馴染み深い恐怖」が再び訪れるという形で円環を閉じることが示唆されています。制作者であるダファー兄弟は、最終シーズンで裏側の世界の真の性質、そしてシーズン1からウィルと繋がりのあるヴェクナの動機が明らかになると断言しています。シーズン全体は全8話構成となり、第4シーズンの9話から1話少なくなります。この3部構成への分割は、各パートにクライマックスを設け、さらにVFXチームが仕上げの時間を確保するための配慮として計画されたものです。