サンレモの大スターたちはクイリナーレ宮殿でAzzurroを歌う。Mattarella:「保育園から音を出さずに歌う」
クイリナーレ宮殿に響くサンレモの歌声:国家の象徴へと昇華したイタリア音楽祭
編集者: Inna Horoshkina One
第76回サンレモ・イタリア音楽祭は、イタリア文化における新たな金字塔を打ち立てました。イタリア共和国のセルジョ・マッタレッラ大統領が、音楽祭の出場者たちを大統領官邸であるクイリナーレ宮殿に招待するという、異例の公式レセプションを開催したのです。この出来事は、単なる歌謡コンテストとしての枠を超え、サンレモ音楽祭が国家的な文化的機関として公に認められたことを象徴しています。
adriano celentano AZZURRO
この歴史的な会合は、2026年2月24日から28日にかけてアリストン劇場で開催される本大会に先駆けて行われました。イタリア音楽の殿堂として知られるサンレモのアリストン劇場は、再び世界中の注目を集める舞台となりますが、今回の大統領による招待は、開幕前からその期待を一層高めるものとなりました。
会場には、司会を務めるカルロ・コンティ氏と、共同司会者である世界的歌手のラウラ・パウジーニ氏も同席しました。アーティストたちは大統領の御前で、イタリア音楽史上最も愛されている楽曲の一つを披露しました。それは、1968年にアドリアーノ・チェレンターノが発表した伝説的な名曲「アズーロ(Azzurro)」です。
「アズーロ」の調べが宮殿に響き渡った瞬間、1968年から2026年へと続く「文化の架け橋」が架けられました。この選曲は、音楽が単なる娯楽ではなく、時代を超えてイタリア国民を結びつける「時の糸」であることを証明しています。過去の遺産と未来への展望が、一つのメロディーを通じて見事に融合した瞬間でした。
今回の第76回大会において、開催スケジュールの調整は極めて重要な課題でした。というのも、2026年2月6日から22日まで開催されるミラノ・コルティナ冬季オリンピックと、サンレモ音楽祭の日程が非常に近接しているためです。このため、イタリア全土が国際的な注目を浴びる特別な期間に合わせた緻密なカレンダー設定が行われました。
2026年2月は、イタリアにとって「スポーツ」と「音楽」という二つの大きな柱が共演する、国家的な代表月間となります。オリンピックがもたらす国際的な熱狂と、サンレモ音楽祭が育む伝統的な情緒が重なり合うことで、イタリアの文化的アイデンティティはより強固なものとして世界に発信されることになります。
この二つのイベントの同期は、サンレモ音楽祭にさらなる象徴的な重みを与えています。世界最大級のスポーツイベントであるオリンピックの熱気が冷めやらぬ中で開催される音楽祭は、単なる「隣り合わせの行事」ではなく、イタリアのソフトパワーを象徴する一連の国家的プロジェクトとして位置づけられているのです。
スポーツが肉体の限界に挑む連帯を示すならば、音楽は心の調和をもたらす外交の手段となります。イタリア政府がこのタイミングで音楽祭を国家レベルで称揚したことは、文化外交としての音楽の役割を高く評価していることの証左であり、国内の団結を深めるための重要なステップでもあります。
国家元首であるマッタレッラ大統領が音楽を選び、その「声」を認めたという事実は、音楽が社会を統合する力を持っていることを改めて世に示しました。サンレモの歌声は、もはや単なるBGMではなく、人々の心を一つにし、国家の誇りを体現する力強いメッセージとして、世界中に響き渡ることでしょう。
ソース元
ANSA.it
Sanremo Music Festival 2026 - Wikipedia
Verso il Festival di Sanremo, Carlo Conti, Laura Pausini e tutti i cantanti ricevuti da Mattarella - Corriere Romagna
Sanremo 2026: Conti, Pausini e i Big ricevuti dal Presidente Mattarella - Radio Base
Mattarella incontrerà i 30 big di Sanremo 2026 - Billboard Italia
