『ウィキッド：フォー・グッド』2025年11月公開決定、新曲を含むサウンドトラック詳細が解禁

オズの二人の魔女の物語を描く待望の続編、映画『ウィキッド：フォー・グッド』（Wicked: For Good）の公開が目前に迫っています。エルファバとグリンダのその後の物語を深く掘り下げる本作は、ユニバーサル・ピクチャーズの配給により、2025年11月21日にアメリカ合衆国の映画館で広く公開される予定です。観客は、IMAXやDolby Cinemaといったプレミアムな形式で、この壮大な映像体験を堪能することができます。

この全米公開に先立ち、世界最速となるワールドプレミアは、2025年11月4日にブラジルのサンパウロで開催されることが決定しています。本作は、西の悪い魔女となるエルファバと、北の良い魔女となるグリンダという、対照的な二人の間の複雑な関係性のダイナミクスを、再び監督を務めるジョン・M・チュウが丁寧に描き出します。

主演には、シンシア・エリヴォとアリアナ・グランデが続投し、その演技に期待が高まります。また、ミシェル・ヨー、ジェフ・ゴールドブラム、そしてフィエロ王子役を演じるジョナサン・ベイリーといった豪華なキャスト陣がアンサンブルを固めています。彼ら俳優陣は、外的な状況や社会からの期待が、いかに登場人物たちの内面的な選択と深い精神的な変貌を映し出すかというテーマを表現することが求められています。

特にファンから熱い視線が注がれているのが、映画の全米公開日である11月21日にリリースが予定されている公式サウンドトラックです。作詞・作曲を担当したスティーヴン・シュワルツは、オリジナルのブロードウェイ公演には含まれていなかった全く新しい2つの楽曲をアルバムに追加し、内容を充実させました。新曲の内訳は、シンシア・エリヴォが歌唱する「No Place Like Home」と、アリアナ・グランデが披露する「The Girl In The Bubble」です。

さらに、サウンドトラックには、これまでオリジナルキャストの録音では未発表だった「The Wicked Witch of the East」の独占バージョンも収録されます。また、「Every Day More Wicked」という楽曲は新しいタイトルに変更されましたが、そのフレーズ自体はミュージカル第2幕の表題曲の中に保持されています。物語は、社会から追放され悪魔化されたエルファバが、抑圧されたオズの動物たちの権利のために戦い、魔法使いに関する真実を暴こうとする一方、グリンダは善の象徴として名声を得る様子を探求します。個人的な選択と社会的な圧力によって分かたれた二人の道は、最終的な局面で交差します。そこでは、友情こそが、外的な期待と内的な葛藤によって生じた深い溝を繋ぐ架け橋となるのです。