マイラ・エルモシージョ監督の「バニラ」、ヴェネツィア映画祭でワールドプレミア上映、配給も決定
編集者: An goldy
メキシコの若手監督マイラ・エルモシージョ氏の長編初監督作品「バニラ」が、2025年9月2日に開催された第82回ヴェネツィア国際映画祭でワールドプレミア上映されました。この作品は、1980年代のメキシコ北部を舞台に、8歳の少女が家族と共に家を守ろうと奮闘する姿を描いています。
「バニラ」は、アイデンティティ、家族、そして女性性といったテーマを深く掘り下げています。ベネチア・デイズ部門での上映が決定しており、Bendita Film Salesが配給を担当します。本作は、業界イベントであるVentana SurやCinelatino Toulouseでも賞を受賞しており、その芸術性と物語性が高く評価されています。
RedrumとHuasteca Casa Cinematograficaが製作を手がけた本作は、プロの俳優と非プロの俳優が混在するキャスティングが特徴です。エルモシージョ監督は、自身の幼少期の経験に基づき、女性に課せられる期待を解きほぐす旅を描きたいと語っています。彼女は、自身の故郷を称え、これまで見過ごされてきた物語に光を当てたいという思いを込めています。
経済的な困難に直面しながらも家族の絆を大切にし、逆境に立ち向かう姿を通して人間の強さと回復力を描く「バニラ」。エルモシージョ監督は、本作が女性の自己発見と女性らしさの再定義の過程を映し出すことで、観客に深い共感を呼ぶことを期待しています。繊細な視点と感動的な物語で、世界中の観客に届けられる予定の本作は、ラテンアメリカ映画界における重要な一歩となるでしょう。
ソース元
Variety
Biennale Cinema 2025 | Vainilla
‘Vainilla’, ‘The Condor Daughter’ win big at Ventana Sur
‘Vanilla,’ Feature Directorial Debut of Mexican Actress Mayra Hermosillo, Picked Up by Bendita Film Sales Ahead of Venice Premiere (Exclusive)
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